- 2010
- 3/14
はじまり
創業者の自宅にある個人の蔵書約2000冊の置き場所に困り、必要に迫られた結果 本をスキャンし、自分でデータ化していた。
その後、スキャン済みの書籍の処分にも困りはじめ、何か良い解決方法はないかと考えていた。データ化する以前で あれば、読み終わった書籍は、中古書店に宅配買い取りしてもらっていた。
よく考えてみると、一番 本の中身に貢献している著者に全く還元がない。データ化したあとの本自体が廃棄処分されれば、合法的に再流通されることはなくなり、読者・著者の両者に とってメリットがあるのではないかと考えた。また、電子書籍が広まることによって、著者や出版社以外が場外に追い出されてしまう可能性が高いことも頭に浮かんだ。
そこで書店や印刷会社、製紙会社、流通会社など、これまでの本というものに関わってきた様々な人たちにもこのモデルであれば、影響を及ぼすことは ないと考えた。創業メンバーのチーム編成を行うにあたって、低資本で短時間のうちに事業を立ち上げるためには、雇用主とサラリーマンとの関係では、時間と 資金が足りなさすぎると感じていた。そのため、幼稚園からの幼なじみを創業メンバーとして誘い、事業化することを検討開始した。
- 2010
- 4/7
合同会社大和印刷を法人登記
- 2010
- 4/10
事業化の検討にあたって、コストの積み上げで価格シミュレーションした結果、最低でも1冊500円前後のコストがかかることが判明した。しかし、自宅のす べての本を電子化することを目的としており、自分に置き換えた際には、1冊100円-200円程度でないと、意味がないと考えた。ほとんどの書籍が1冊 350ページ未満であるという前提のもと、様々な制限を加えることで徹底的なコストダウンの検討を行った。現在の多数の制約事項も、このときに生まれた。 1人がオペレーション担当。もう1人がデザイン・システム開発・サポートセンター担当を行うことでシステム等の開発コストの実質ゼロを目指し、事業の準備 に入った。
- 2010
- 4/16
サービスサイトが出来た段階で、サービス開始の予告(Twitter,プレスリリース)、家庭用スキャナー3台で告知。
- 2010
- 4/19
サービス開始。手動裁断機1台、家庭用スキャナー6台追加。PC10台。もともと自宅マンションでサービス開始予定だったが、開始予告後の反響の大きさに6坪の占有ワンルームを借りる。
- 2010
- 4/27
Ustream中継開始、社内版ダンボール受付システム(iPhoneアプリ)導入。サービス開始約10日で、ダンボールの保管スペースの問題で隣の6坪のワンルームも追加で借りる。
- 2010
- 5/1
作業待ち2ヶ月突入。家庭用スキャナー8台追加。
合計18台。
- 2010
- 5/13
作業前のダンボール保管スペース状況により、サービスが開始して1ヶ月たたないうちに50坪の作業スペースを借りなければいけない状況になり、引っ越しを余儀なくされる。
- 2010
- 5/24
新作業スペースへの移転と共に、パート採用開始。550名の応募から122名と面接。20名採用。面接の日程調整が大変だったため、面接予約システムも自 作。家庭用スキャナー18台追加。合計49台、サーバー108台。手動裁断機の改造開始。作業待ち5ヶ月。PDFの目視チェックを行うチェックセンターの 開設。
- 2010
- 6/4
作業待ちを5ヶ月から3ヶ月短縮し2ヶ月に繰り上げ。マイページから作業進捗状況が確認できるようになる。
- 2010
- 6/14
サーバー・スキャナーの使いすぎで、ビル屋上の電気容量オーバーのためキュービクルのブレーカーが落ちる。
- 2010
- 6/25
BOOKSCANダウンローダー1.0β for Windowsを配布開始。さらに55坪のフロアを増床し、作業エリアは105坪に。
- 2010
- 7
サポートセンター開設。1台65万円の大型の業務用断裁機・1台200万円程度の業務用スキャナーをテスト導入。
- 2010
- 8
1日の処理量が、紙ベースでは処理仕切れなくなり、自社システムにて予定管理をシステム化。紙ベースのチェックシートの全面iPad化。利用者の皆様から の品質フィードバック開始。プレミアム会員向け無料ダンボール配送サービス開始。iPadチューニングサービス開始。
- 2010
- 9
独自仕様の業務用スキャナーを6台追加。専用の大型断裁機を3台追加。家庭用スキャナー55台の完全廃止。サーバーマシンの高速化。社内レイアウト大幅変更。自社製スタッフ勤怠管理システムの導入。社長の創業以来初めてのお休み。
- 2010
- 11
チューニングラボの提供開始。数十台のサーバーを使いリアルタイムで変換可能。エントランスに書棚完成。
- 2011
- 1
チェックセンターの一部機能を、障害者授産施設からの打診で大分県の太陽の家と業務提携検討。施設内の30坪のスペースで作業開始。大分県の所内と、東京 を1Gbpsの光ファイバーで結び、リアルタイムで目視チェック作業開始。問題発見後数分で、東京作業チームへ通知できる仕組みを自社開発・導入。 BOOKSCANダウンローダーが2.0にアップデート。それに伴いMacやLinuxもサポート。
- 2011
- 2
日本点字図書館、東京ヘレンケラー協会へ寄付開始。チューニングラボにて一括チューニング機能追加。チューニングラボにて、公式にDropboxへのアッ プロード対応。著者・出版社向けスキャンサービス『BOOKSCAN PRO』の開始。頻繁にアップデートされる作業フローの周知のため、iPhone、携帯、iPadなどの社内のあらゆるシステムから最新フローへのアクセ ス出来るようになる。スタッフ全員が、フローの変更等に意見を言えるシステム導入。
- 2011
- 3
タイムカードをICカードから、自社製のタイムカードに変更。給与計算を自動化し管理部門のコスト削減。テスト期間を経て、太陽の家と正式に業務提携開 始。スキャナー、断裁機の高さ変更により、全スタッフが座って作業出来るようになる。震災発生。震災がありながらも、スペース問題が深刻なため、4日後に 150坪の作業スペース追加契約。合計作業エリアは、280坪に。
- 2011
- 4
創業2年目突入。再スキャンに関する自社システムの導入開始。
- 2011
- 5
スタッフの退勤時全員に、改善点や社内の不満点を入力する等のシステムを開発・導入。
- 2011
- 6
開発6ヶ月。2度の社内作り直しを経て、BOOKSCAN Reader for iPhoneのリリース。
- 2011
- 7
全作業所を1Gbpsの光ファイバーで接続完了。著作権管理を行うライツコントロールセンターの導入開始。
- 2011
- 8
BOOKSCAN Checker for iPhone、BOOKSCAN Reader for iPadのリリース。
- 2011
- 9
韓国からサーバーおよびスキャナーの認証を受け、韓国でサービス開始。iPhone版社内バーコード判定アプリの導入により、書籍到着時の作業効率の向上。
- 2011
- 10
米国へ日本から男7名で出張し、1つ屋根の下で寝泊まりし 2週間でシステムの現地化を行い、サービス開始。
- 2012
- 2
マイ本棚スタート。Kindle連携開始。オートチューニング機能開始。40-50年前の書籍などの黄ばみ除去もチューニングラボで対応。BOOKSCAN仕様の断裁機導入開始。クロネコヤマトとの提携により引越しサービスを開始。
- 2012
- 3
大分にR&Dセンター(85坪)を開設。
- 2012
- 5
BOOKSCAN Reader for Androidをリリース。
- 2012
- 11
特許取得済みのチューニングラボテクノロジーを使った視覚障害者向け書籍音声変換の試験サービスを開始。日本郵便株式会社の郵便局内の保管庫を借りて書庫増床。
- 2012
- 12
著者インタビュー100名突破。
- 2012
- 12
全国音訳ボランティアネットワークが視覚障害者向けに行なう書籍音声化の一部をサポート開始
- 2013
- 4
一般社団法人電子出版制作・流通協議会に入会
- 2013
- 4
著者インタビュー200名突破。
- 2013
- 6
業務拡大に伴い、132坪の増床。
- 2013
- 9
国際標準化機構(ISO)の定める品質管理に関する国際規格【ISO9001:2008】の認証を取得しました。(~2017年末まで)
- 2013
- 10
著者インタビュー300名突破。
- 2013
- 11
公益社団法人著作権情報センターに入会
- 2013
- 11
国際標準化機構(ISO)の定める情報セキュリティマネジメントに関する国際規格【ISO27001】の認証を取得しました。(~2018年初旬まで)
- 2014
- 3
一般社団法人日本電子出版協会に入会
- 2014
- 5
著者インタビュー400名突破。
- 2014
- 10
BOOKSCAN Reader for WEB β をプレミアム会員一部ユーザー限定で提供開始。
- 2014
- 11
BOOKSCAN Switch for iOS 及び Android をリリース。
- 2014
- 12
オキュラス書店をリリース。
- 2015
- 1
佐賀県武雄市の全小学校で利用するスマイル学習(武雄式反転授業)の国語パートの開発を担当。
- 2015
- 2
著者インタビュー500名突破。
- 2015
- 4
海外サイトへ違法アップロードされた書籍を監視・通知する「違法アップロード監視システム」をリリース
- 2016
- 3
新刊発売お知らせツールをプレミアム会員限定で提供開始。
- 2017
- 10
サービス開始から初めて、マイページをリニューアル。
- 2018
- 7
書籍の中身を横断検索できる機能をプレミアム会員一部ユーザー限定で提供開始。
- 2018
- 10
新しく本棚を追加する機能をプレミアム会員限定で提供開始。
- 2019
- 1
マイページのスマホ最適化を実施。
- 2019
- 4
ブラウザで本を聴ける Web Reader β をプレミアム会員限定で提供開始。
- 2019
- 5
BOOKSCAN Checker for Chrome を提供開始。
- 2019
- 7
BOOKSCAN Reader for Web Reader βのデザインと機能をリニューアル。
- 2019
- 9
BOOKSCAN ダウンローダー for Mac を提供開始。
- 2020
- 1
BOOKSCAN ダウンローダー for Windows を提供開始。
- 2020
- 5
BOOKSCAN Reader for iPad のデザインと機能をリニューアル。
- 2021
- 3
BOOKSCAN Reader for iPhone のデザインと機能をリニューアル。
- 2021
- 6
電子化した書籍の統計データを見れる機能を実装。
- 2021
- 7
アプリ上で任意のページをまとめておけるスクラップブック機能を実装。
- 2022
- 4
BOOKSCAN Reader for iPadに、Apple Pencilを使ってページ内に直接メモを書いたり、画像の貼り付け等を行えるフリーハンド機能を実装。
- 2022
- 12
BOOKSCAN Reader for iPhoneに、ページ内に直接メモを書いたり、画像の貼り付け等を行えるフリーハンド機能を実装。
- 2024
- 現在
拠点数7箇所(東京4、大分2、米国1) 作業スペース 562坪(1,857平米)。従業員数(パート・アルバイト含む) 310名