石田淳

Profile

日本の行動科学(分析)マネジメントの第一人者。NASA、ボーイングなど600社以上が導入し、アメリカのビジネス界で絶大な効果を上げる人間の行動を科学的に分析する行動分析学、行動心理学を学び、帰国後、日本人に適したものに独自の手法でアレンジをし、「行動科学マネジメント」として展開させる。精神論とは一切関係なく、行動に焦点を当てた科学的で実用的なマネジメント手法は、絶大な支持を集める。現在は、日本全国の人材育成、企業のコンサルティング、セミナーや社内研修なども行い、ビジネスだけでなく教育・スポーツの現場でも活躍している。これまでに指導してきた企業は600社以上、ビジネスパーソンはのべ10,000人以上。

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人生の質を高めるために、全てを「行動」のきっかけに



株式会社ウィルPMインターナショナル代表取締役社長の石田淳さんは、行動分析学の知見をビジネスの最適化のための手法として応用。独自の「行動科学マネジメント」の体系を構築し、多くの企業に対してコンサルティング、研修などを行っています。世界を飛び回ってのビジネスやトライアスロンなどの趣味、多彩な執筆活動等、自らも「行動」し続ける石田さんにインタビューしました。

月1回は海外出張。企業向けのコンサルティングやセミナーが主軸


――お仕事の近況をお伺いできますでしょうか?


石田淳氏: いまは主に企業向けのマネジメントやコンサルティング、講演などをやっています。

――全国各地に移動されてお仕事されることが多いのでしょうか?


石田淳氏: そうですね。月に1回くらいは、海外に行くこともあります。

――どちらの国に行かれることが多いですか?


石田淳氏: アメリカが多いですね。アメリカにパートナーの会社があるので、一緒にいろいろな企業に提案して、コンサルティングをやったり、どんなマネジメントをやっているのかなどを勉強したりしています。また3、4年くらい前から本田直之さんたちと一緒に世界10大都市を講演して回るというネットワークがあるので、そこでいろいろなビジネスマンに会いに行きますね。やっぱり直接行ってみないと、空気感など分からない部分はありますから。

――アメリカにマネジメントの状況を把握しに行かれるということですが、アメリカの企業はやはり先駆的なところはありますか?


石田淳氏: 企業体は日本の10年先をいっている感じはしますね。多分日本はこれからフリーランスが増えていくでしょう。それもアメリカのほうがずっと先行してますので、アメリカの動向を見ていると、これからどういう形になってくのか、ある程度までは分かりますね。

家は本で埋まっているのが当たり前だと思っていた


――世界を飛び回って活躍される石田さんの原点、特に本との出会いについて伺っていきたいのですが、小さいころから本はよく読まれていたのですか?


石田淳氏: 父親が大学でずっと社会福祉を教えていた関係で、小さいころから家に本が大量にあったんですよ。父親の研究室に置くことができなくて家に持ってきて、2階の納戸が本で埋まっていて、底が1回抜けたんです(笑)。ですから子どものころは、家というのは壁は4面全て、ドア以外は全部本で埋まってるものなのだと思っていました。そういう環境で育ったので、本を読むこと自体は好きですね。

――小さいころの記憶で、特に覚えている本はありますか?


石田淳氏: 朝日新聞社の、『少年朝日年鑑』を鮮明に覚えています。科学について読んで、すごいなと思ったのを覚えているんですよね。小学校3・4年生くらいだったんじゃないかなと思うんですけれど。

――いままでの読書体験で、影響を受けた本を1冊挙げるとすると?


石田淳氏: 1冊というのはすごく難しいですね。僕はもちろんビジネス書も読みますが、文芸も好きですし、歴史物もすごく好きで、ジャンルを問わないんです。1冊ということであれば、司馬遼太郎ですね。『竜馬がゆく』(文春文庫)や『坂の上の雲』(文春文庫)とか、有名な本がいっぱいありますが、僕は『』(文春文庫)が1番好きなんですよ。幕末の長岡藩藩主の物語が書いてあるんですけれど、深い感銘を受けましたね。

――おいくつくらいのとき読まれたんですか?


石田淳氏: 20歳前後だったと思います。『竜馬がゆく』が家にあって、それを読んで司馬遼太郎が好きになりました。

――最近読んだ面白い本はありますか?


石田淳氏: 最近は『海賊とよばれた男』(講談社)という本がすごく面白かったです。出光興産の創業者の話ですね。

――本はどこで買われていますか?


石田淳氏: 最近はやっぱりネットが増えています。電子書籍も最近読み始めているので、7:3か6:4くらいでネットじゃないでしょうかね。

――本屋にもよく行かれるのですか?


石田淳氏: 本屋は好きですね。最近できた代官山のTSUTAYAとか、麻布十番のTSUTAYAは大好きです。アメリカに行ったときは、Barnes&Nobleっていう本屋によく行っています。中にスターバックスとかタリーズが入ってて、好きな本をガサッと持って来て、テーブルに置いて、飲みながら読んで、本をそのまま置いて帰っても全部片付けてくれるんですよ。新刊も好きなだけ読んで積んでおいて、その中で気に入った本だけ買っていくということもできる。最初に見たときに衝撃を受けたんです。六本木とか代官山のTSUTAYAのほうがおしゃれだと思うんですけど、日本にはそういう文化はなかったですよね。

――無料で読めると本が売れなくなるということではないのでしょうか?


石田淳氏: ないと思いますね。やっぱりあれは滞留時間じゃないですか。いればいるほど買っていくんだと思います。はじめからこの本だって決めている場合は、Amazonで買ってしまうでしょう。

――ネット書店が発達しているからこそ、リアルな本屋の役割が見直されるということなのでしょうか?


石田淳氏: そうですね。本屋は、本との「出会いの場」なんですよね。いろいろなジャンルを一度に見られるところが好きなんです。哲学書もあれば、文芸もあるし、ビジネス書もあって、気分によって変えることができる。ぶらっと見て、何か面白そうだなと思って、いくつか手に取って読むことができる。それが好きですね。

人間は環境の動物。仕事の場所は常に変化する


――石田さんは多数の著書があり、本で読者に影響を与える立場でもありますが、執筆方法はどういったスタイルですか?


石田淳氏: 僕は移動の時間を使って、例えば新幹線の移動の時間で書きますね。本は、全体の構成を作って、それから枝葉を付ける感じでやっていますので、飛行機などネットができないときが、全体の構成を考えるには結構いいんです。あとは六本木とか代官山のTSUTAYAみたいなとこでも書くこともあります。

――その際に使われるのはノートパソコンでしょうか?


石田淳氏: ノートパソコンとiPadですね。普段はiPadで、打ちにくいときはパソコンがありますので、それで書くケースもあります。

――執筆する場所は、原稿を書く効率や内容に影響があるのでしょうか?


石田淳氏: やっぱり場所は必ず変えたほうがいいです。場所を変えて書き始めるか1回外に出て、また戻ってくるということをします。人間って環境の動物なので、環境を変えると気持ちも変わってきますし、行動も変わってくるんです。

――著書の内容につながるような気づきがあった場合、どうしていますか?


石田淳氏: メモを取りますね。気づいたらiPhoneに打ち込んで自分にメールで送るということもやりますし、音声で録音したりもします。

――執筆のために最大限デジタル機器を駆使されているのですね。


石田淳氏: でもここまで便利になったっていうのは最近じゃないでしょうか。2、3年くらい前だと思いますね。昔はこのようなワークスタイルなんてできなかったですから。

著書一覧『 石田淳

この著者のタグ: 『海外』 『コンサルティング』 『本屋』 『書店』 『マラソン』 『人生の質』 『QOL』

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