「できること」から行動を変えていく
――チャレンジを重ねられます。
夏川賀央氏: 生きていれば、悩みや迷いも生まれます。何かしらのアクションが必要になってきますが、その時実際に行動するかどうかで結果は変わるのです。だから、「悩むならまず動け」を自分自身にも課しています。最初から大きなことをする必要はありません。できることから動いていくという連続で、自分が変わったり、悩みが解消されたり、壁を越えられるのだと思います。僕は公私混同と言っていますが、「楽しい」が理由でいいし、失敗したら「上手くいかなかったね。次は何をしようか」でいいのです。勉強会に来て、「こんなことを考えています」と言ってもらうだけで、何かが始まるかもしれない。変わるというのは、実は簡単なことなのです。
その連続でチャンスが巡ってくるわけですが、その時に「自分なんかまだまだ」とは思わないでほしいですね。せっかくのチャンスを自らで判定した能力で、断ってしまってはもったいない。次の機会がいつあるか分からないのです。僕も本を書いた時に、「このレベルの著者がビジネス書を書くなんて信じられない」とさんざん言われましたが(笑)、だったら今の自分のレベルで書けることはいったいどんなことなのかとか、読者をどうやって喜ばすのかをしっかりと考えればいいのです。それでもダメだった時は、意識を入れ替え、次の新しいことを始めていけばいいのだと思います。
今はSNSなどの発達で、今までよりさらに「つながり」が容易になっています。ひとりひとりのチャレンジや試みは拡散され、きっとどこかで繋がっていきます。僕自身もこれを出版業界のチャンスと捉え、まだ見ぬ面白い人をどんどん見つけて、今まで以上につなげていきたいですね。
(聞き手:沖中幸太郎)
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