アプリや電子出版で、テレビではできない「過激な」情報送信をしてみたい
――最後の質問ですが、今後こういうことをやっていきたいなというのは何かありますか?
森田正光氏: 今スマホアプリで『森田さんの雨デス』というのをやっています。
これはシンプルですごく役立つのでぜひ利用していただきたい。もちろん電子書籍、電子出版もやってみたいです。電子書籍はいいものだし、紙との住み分けは十分できると思います。雑誌なんかかさばるし、重いのは絶対電子書籍の方がいいし、検索できるし動画もできると思います。
だいたい変な話だけど、本を読まない人はどうやったって読まない。読む人はどれだけでも買うと思います。電子書籍だろうが何だろうが情報を欲しがっているわけですから。
――いっとき『紙』対『電子』みたいな言い方もされていましたね。
森田正光氏: ナンセンスですよね。別にいいじゃんって。でも時代が100年変わって、コンテンツが全部スーッと出てくるようになったらそれでもいいと思います。
――天気予報でいうと解説、電子書籍でいうと出版社が編集力を発揮してわかりやすく伝えられるような、アプリや電子出版をやっていきたいということでしょうか?
森田正光氏: 電子出版をやりたいっていうのは、僕ね、実は根が過激なんじゃないかと思って(笑)。テレビって発言を制限されるでしょ。本当にそろそろ言いたいこと言っていいような歳になったんじゃないかという気もするんですよね。今は、一つの正義しかなかったりするでしょ。例えば、豪雨で残念ながら30人くらいの方が亡くなったとすると、それが何故ゼロにできなかったのかと行政を追及したりします。昔に比べて、情報が速く多く伝わることによって、ゼロリスク神話のようなものができてしまったのではと思います。本当はゼロリスクってないだろうと思うんですけどね。
(聞き手:沖中幸太郎)
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