横山光昭

Profile

司法書士事務所を経て、「家計再生コンサルタント」として独立。ファイナンシャルプランナー(以下FP)の資格をもち、債務整理に関する知識を活かしながら、「家計の負債」を中心とした家計相談を行っている。FPとしては異例の活動として注目され、業界紙にも取り上げられる。各々に合った債務整理、家計管理を重視し、弁護士、司法書士のみでは管理しきれない部分を整え、家計がうまく再生できるよう相談・指導を進めている。執筆・借金・ローン・相続・年金などの講演も多数。『年収200万円からの貯金生活宣言』はベストセラーとなっている。
ホームページ(http://www.myfp.jp/

Book Information

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「豊かさ」の価値観を変える


――横山さんは好きな本はありますか?


横山光昭氏: 独立して苦しかった時代は『道は開ける』を、何回も読みました。本当に繰り返し読んで、自分の支えにしていました。自分の価値観を変えた本としては『<貧乏>のススメ』です。豊かさというのは、昔は、例えばいい車に乗ってとか、いい家に住んで、収入があってとか物質的な豊かさにあったと思います。でも、これからの豊かさは決して物質的な豊かさではない。いわゆる誰もが思っている「お金がない」ことも、考え方によってだいぶ違うという風には私は思うんです。そういう意味で『<貧乏>のススメ』は面白い、価値観の変わる本の一つです。
私の処女本は『年収200万円からの貯金生活宣言』ではなく、『あなたの借金、返さなくていい!』という本です。

――すごいタイトルですね。


横山光昭氏: 中身はそういうものでは全くないんです。当時、『借りたカネは返すな!』という、企業再生コンサルサントが書いた本が売れていたんです。それで出版社さんがタイトルを『あなたの借金、返さなくていい!』に決めました。
書くきっかけとしては、自分の会社のホームページで書いていた文章を見た出版社の方からお声がけいただいたのが最初です。当時まだ札幌におりましたので、金もない中東京に来て、出版社の方に会って、金になるんだかならないんだか分からないような状態でスタートしました。「本を書く時って、契約金も何もないんだな」と思ったのを覚えています。だから、こちらから売り込んだことはあまりないですね。まさか、自分が本を書くなんて夢にも思わなかったですね。



――横山さんは電子書籍は利用しますか?


横山光昭氏: はい、ヘビーユーザーではないですがiPadで電子書籍を読みます。実際使ってみると、読みやすいですし、一度ダウンロードしてしまえば飛行機の中などでも、移動時間に自由に読める。意外と手軽で、お値段も安いですから、便利で良いと思います。

――書き手として、読者が裁断、スキャンして電子化してでも読みたいと思う気持ちに対してはどう思われますか?


横山光昭氏: 手元に置いておきたいという風に思っていただけているということですので、うれしいですね。私はあまり形にはこだわりがないんです。中身が読めれば、実際のリアルな本でも電子でもいいと思います。音楽でもCDだと無くしたり傷ついたりがあるかもしれないですけど、電子ならそういう面でも安心ですしね。

――最後に、今後の展望を、お仕事も執筆活動も含めて伺えますか?


横山光昭氏: 仕事で言えば、今と変わらずやっていきたいと思っています。本を書くのも、普段、お話を聞かせていただいたところから出る思いを伝えるためですから、コンサル業でのお客さまと直接話をするというところは絶対に省きたくない。日々刺激を受けるからこそ、それが言葉になっていくと思うので、今と変わらない状態でやるということが今後も望みです。
書き手としては、教科書みたいな本ではない本を書きたいと思っています。ファイナンシャルプランナーとして、老後何千万かかるとか子ども1人に幾らかかるとか、それを数値にして表すことは大切だと思います。ただ、それだけではなく、単なる「価格」という意識からから「お金の価値」という風に、自分の価値観を変えて見てみるということを、私たちがきちんと示していかないと読者の皆さんが苦しくなっちゃうと思うんです。具体的な数字だけでなく、物事の考え方、見方のヒントを与えられるようなことを発信していかなければと思っています。

(聞き手:沖中幸太郎)

著書一覧『 横山光昭

この著者のタグ: 『コンサルタント』 『考え方』 『価値観』 『お金』 『ファイナンシャルプランナー』 『見方』 『ヒント』

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