清水克彦

Profile

1962年、愛媛県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、早稲田大学大学院公共経営研究科を首席で修了。文化放送入社後、政治・外信記者を経てアメリカ留学。帰国後、ニュースキャスター、番組プロデューサー、江戸川大学講師などを歴任。 現在は、文化放送でニュースデスクを務める傍ら、南海放送「木藤たかおの日曜プレスクラブ」コメンテーター、育英短期大学講師としても活動中。 ベストセラー「頭のいい子が育つパパの習慣」(PHP文庫)や、「40代 あなたが今やるべきこと」(中経文庫)、「ラジオ記者、走る」(新潮新書)の他多くの著書をはじめ、夕刊フジ連載、「週刊東洋経済」「新潮45」など、記事掲載も多数。

Book Information

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本領で、夢かなうまで挑戦する



――一貫した理念、生き方の信条のようなものは何かございますか?


清水克彦氏: 大きく言えば2つあって、1つは「本領に生きること」です。自分の本領発揮の本領に生きるということ、つまり得意分野で勝負するということです。それと先ほどの話にもあった、「夢かなうまで挑戦」の2つです。

―― 世に発表することに対して、使命のようなものを感じていらっしゃいますか?


清水克彦氏: 『ラジオ記者、走る』で言えば、ラジオの面白さやラジオの裏側にあることの実際のところを伝えたいなという思いは強くありました。本を出したのが2006年の3月ですので、もう7年経っていますが、「あの本を読んで文化放送の入社試験を受けました」という子がポツポツいるんです。そういう声を聞けると、すごくうれしいです。

読書は、専門分野とそれ以外の分野、両方をマークする


――本屋さんには行かれますか?


清水克彦氏: オフィスの近くにも大きな本屋がありますので、週に2、3回ぐらいは行きます。金額が安いから新書か文庫が多いのですが、私は、自分の仕事に関係する本と関係しない本の両方を買って読みます。例えば、今読んでいる本で言うと、6月に文春新書から出た『小泉進次郎の闘う言葉』。この本に関しては、小泉進次郎が注目の政治家の1人ということもあり、政治記者としての仕事に直結する本として読んでいるんです。で、もう1つは、曽野綾子さんの『人間関係』。仕事にはあまり関係がないのですが、なんとなく面白くて読んでいます。曽野さんのおっしゃっている「手広く生きるよりも手狭に生きる」という生き方もあるんじゃないか、とか「なるほど」と思いながら読んでいます。

―― 読む本を選ぶ基準というものはありますか?


清水克彦氏: 自分が最初、新書からスタートしたから、ということもあるんですが、新書コーナーに一番はじめに行くんです。新書と文庫は近くに並べられていることも多いから、新書と文庫で選ぶことが多いです。自分で買って読むのは月に4冊ぐらいで、そのほかにも仕事柄、送られてくる本もあります。毎月、少なくとも5冊、多ければ15冊ぐらい送られてくるので、その中から自分の興味がある本を選んで読みますから、今はそれで精一杯です。自分で買う4冊の内訳は、仕事、政治と経済に関する本が2冊くらいで、あとは仕事とは関係ない小説だったりします。

――インスピレーションによって、本を手にとる感じですか?


清水克彦氏: 今は「半沢直樹」というドラマが当たっているじゃないですか。あのドラマの原作となる池戸さんの『俺たちバブル入行組』を、最初に単行本で読んでいました。「これは面白いな」と思っていたら、やがて文庫になり、今ではドラマになってヒットしていますので、こういう本は当たりそう、というのは分かるかなと自分では思っています。

――「いけるな」と思う本から共通して感じるのは、どういうことでしょう?


清水克彦氏: 時代性がすごくあるということ。「今」が盛り込まれている本や、日本の社会の縮図がそこにあるものは、ビジネス新書であれ小説であれ、ジャンルを問わず売れるなという風に思います。すごく長いタイトルがはやった時期があって、それがベストセラーになった時もありますが、教養新書、教養文庫に関して言えば、『バカの壁』や、『国家の品格』のように、真ん中に「の」があるシンプルなタイトルの本は売れる、と私は思っています。

著書一覧『 清水克彦

この著者のタグ: 『ジャーナリスト』 『アイディア』 『可能性』 『教育』 『子ども』 『メディア』 『本屋』 『子育て』

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