「解」は自分の中に
――今後の展望、抱負をお聞かせください。
斉藤徹氏: 僕にはライフワークも、仲間もできたので、これからもそれを深めて無理のない形で広げていきたいと思っています。
僕は日本がとても好きです。今は、日本が本来持っている素晴らしさを、日本人が取り戻すプロセスにあると思っています。昔の日本が全ていいというわけではなく、新たな素晴らしい日本になるための一助になりたいので、そのための仲間を増やしていきたい。センターやリーダーとして何かをやるというのではなく、それぞれの会が自律的に動いていけるようにしていきたいんです。無理をして拡大をしようとすると、結果的に多くの人を不幸にしてしまいますし、クオリティの低いものになってしまったり、本来あるべきじゃないところにいってしまったりすることもあります。ですから、焦らず地道に、『ソーシャルシフト』で書いたようなことを広げていきたいです。
――誰もが自分の内にある「解」を見つけられるようになれば、幸せな人が増えますか?
斉藤徹氏: 「この人の言うことは間違いない」「この本に書いてあることは間違いない」というようなこともよく聞きますが、絶対にそんなことはありません。誰かが僕にアドバイスしてくれるとしても、それは限られた時間の中で、僕のことを考えてお話ししてくださるだけなんです。それに比べて自分は、24時間絶えることなく、誰よりも一生懸命自分のことを考えているんです。絶対に自分の中に「解」はあるし、自分以上に自分のことを真剣に考えてくれる人は世の中にはいないんです。傾聴もとても大切なことですが、何かを盲目的に信じることは非常に危険です。ですから、人の意見はあくまで「意見」として受け取って、自分が最終的に判断をして進んでいくことがとても大切だと思います。「解」は常に自分の中にある、ということをぜひ知ってほしいと僕は思っています。
(聞き手:沖中幸太郎)
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