髙梨智弘

Profile

1945年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、早稲田大学大学院商学研究科中退。ハーバード・ビジネススクールAMPコース修了。経営学博士。専門は、経営品質、ナレッジ・マネジメント(知の経営)、ベンチマーキング、ハーマンモデル、IT経営。公認会計士として多くの企業監査と経営コンサルティングを行う。その経験を活かし、「儲かる体質」の確立を支援。業務の有効性・効率性に焦点を当てた中小企業向け内部統制評価者の育成が注目されている。 著書に『知の経営―透き通った組織』(白桃書房)、『ベンチマーキング入門』(生産性出版)、『弓と矢の国』(電子書籍BookLive)など。

Book Information

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知と知をつなぎ、イノベーションを起こしたい



T&T PARTNERSの会長であり、新潟大学大学院技術経営研究科特任教授、公認会計士でもある髙梨さん。内部統制評価機構理事長や、日本総合研究所フェロー、ITコーディネータ協会理事、日本危機管理学会名誉会長など、幅広くご活躍されており、業務の有効性・効率性に焦点を当てた中小企業向け内部統制評価者の育成において、注目を集めています。著書は『知の経営 透き通った組織』、『プロセスマネジメント入門』、『弓と矢の国』、『図解 わかる!ナレッジマネジメント』などがあります。「知の結集」を目標に掲げられている髙梨さんに、今の道に至った経緯、電子書籍、「知の結集」に対する思いなどをお聞きしました。

過去の経験を集積した、場作り


――会長を務められているT&T PARTNERSでは、どのような活動をされているのでしょうか?


髙梨智弘氏: 日本総合研究所の理事を辞めた後に、今までの過去の経験を集積して、何か場を作りたいということで作ったのがT&Tです。会社という枠を取り払って色々なことを話せる、まさにT&T、TalkとTrustの場を作りたいという思いから始めました。 Talkとは、相手に勝つ議論ではなく、相手の知を引き出す対話を意味します。Trustというのは、こちら側と相手側の両方で、片一方のTrustでは意味がありません。「互いに知を共有する」という信頼し合うことです。T&T PARTNERSを傘に、企業他様々な組織に参加していただいています。NPO法人、協会、学会、グループ等の役員をしています。基本的に全てボランティアです。著作は今までに5、60冊出しています。収入源としては国立大学大学院教授、経営コンサル、一部上場企業の社外取締役等をしています。

――多種多様な業務をこなされていますが、全てに共通する行動指針などはありますか?


髙梨智弘氏: かなり遡りますが、「親亀の上に子亀、子亀の上に孫亀」という歌。それを小学生の時に聞いて、とても面白いと思いました。ある日、飛行機の効率化の話になった時、その歌と同じように「飛行機の上にもう1つ小さな飛行機を乗せて飛んだらいいじゃない」と言いました。そしたら「飛行機に飛行機を乗せたら重たくなるだけだからさ、ガソリンを倍食うし」とバカにされました。でも、後になって、まさにその原理でNASAがロケットでスペースシャトルを飛ばした。「なんなんだ!」と思いましたよ。その時「どんなことでも自分の思いや意志を通そう」ということと、「やりたいと思ったことは全てやろう」と思いました。それが本当に大元の原点です。

――ご出身は神奈川ですね。大学はどのようにして決められたんでしょうか?


髙梨智弘氏: そうです。横須賀から御成中学校という、鎌倉の学校に電車で通っていました。大学は、最高学府に行きたいと、高校受験もして、湘南高校と慶應高校の2校に受かりました。でも勉強はあまり好きではないので、大学受験の無い慶應高校に入学しました。でもひとつのことだけを極めて匠の技を持って成功している偉い人はたくさんいますが、そうではない人が殆どですよね。いろいろ経験したい、好きな大学にも行きたい。そういった人が上手く生きていけないのは、おかしい。そう思って、大学は慶應に進みましたが、大学院は「早慶」と対比される早稲田に進みました。公認会計士の試験のために中退しましたが、人生はチャレンジです。決まっていることを一生懸命やるというのが一般的ですよね。だから、最初はチャレンジするということの大切さを理解できなかったのですが、次第に「チャレンジしないとダメだ」と思い始めて、その気持ちはどんどん大きくなっていきました。

外資系企業への就職、若くして就任した理事の仕事。


――アーサーヤングに入られた理由は?


髙梨智弘氏: 私は子どもの時から英語が嫌いだったので、親から「英語をやりなさい」と言われて、英会話学校へ通ったりしていました。でも、一つ目のチャレンジが競合する大学院への入学、そして、二つ目のチャレンジが公認会計士試験、その後、三つ目のチャレンジとして外資系の会計事務所のアーサーヤングに入りました。自分の弱い方、ダメな英語にチャレンジしたかった。強いところは、人に右腕で勝てる。弱いところを直したら、左腕でも勝てる。そうやって弱いところを直したら、両手を上げて、バンザイになります(笑)。

――若くして、商工会議所の理事になっていますよね。若い方が理事をされるのは、珍しいと思うのですが。


髙梨智弘氏: 海外に赴任させられて、当時は香港で仕事をしていたのですが、そこで自ら手を挙げて、選挙制だったので四つ目のチャレンジで30代にして香港日本商工会議所の理事になりました。そういうチャレンジの場に行かないと、物事は解決できないから。
そこで気付いたのは、世界は広いということ、日本は実は世界に負けているということ。それで、世界的に認められているオックスフォードかハーバードで学びたいと思いました。もう仕事をし始めていたので、ビジネススクールの経営者コースに行こうと決めました。でも「ハーバードの経営者コースは、3人以上の推薦が無いと行けない」と言われました。その当時は香港にいたので、香港のアーサーヤングの社長であるイギリス人のアランハン、そして、東京の朝日監査法人理事長の森田先生に頼み、アーサーヤング東京のマネジングパートナーのエド・ホクスファ-ストにサインをもらいました。それからもう1人。アメリカのビル・カナガというアーサーヤングのトップ(その後アメリカ商工会議所の会頭)にも推薦状を書いてもらいました。それで六つ目(五つ目は下記)のチャレンジの願いどおり、ハーバード大学のビジネススクールへ行くことができました。

――海外赴任の時は、どういった経験をされたのでしょうか?


髙梨智弘氏: 香港には40000人以上の日本人が住んでいて、子どもの数も多いのですが、その子どもたちはお祭りを知らなかった。日本人が40000人もいて、しかも子どもがたくさんいるのに、お祭りをやったこともないし、盆踊りもしたことがなかった。ハワイやアメリカでも日本祭はあるのですから、香港でもお祭りをやろうと提案しました。「どうせだから、一番大きいお祭りの御神輿を」と、三社みこしを使おうと決めて、「日本文化を広げるために」とJALに頼んで、無料でJALカーゴに載せて神輿を空輸してもらいました。また、香港の資産家に寄付を頼んだりもしました。中には、小切手で3000万円を寄付してくれたホテルのオーナーもいました。五つ目のチャレンジは、子ども達がはっぴを着て子ども神輿を担ぎ、金魚すくいをする姿で叶えられました。日本祭りは、色々な方の手を借りて成し遂げられたと思っています。

――髙梨さんの原動力とは?


髙梨智弘氏: たった1つ、楽しいことをやって生きていきたいということです。死ぬ時に満足して死にたい。もっと言うと、絶対に後悔したくない。もう後悔したら絶対ダメなんです。あの時こうやってたらとか、あの時あれだったらとか、トラウマになっているとか、それは絶対に嫌。やりたいことは全部やる。やりたいことをやって失敗してクビになったっていいのではないでしょうか?自分がやったのだから、仕方ない。だから、嫌々やることは絶対しない。やるからには徹底的に動く。どんな企業でも、自分で選んだのなら、真剣にやったらいい。それでダメだったら辞めて再チャレンジすればよい。

行動範囲を世界まで広げた電子書籍


――著者として、編集者の役割とは何だと思われますか?


髙梨智弘氏: 著者は、読者が使える、読者の疑問を解くような本を書きたいと思っています。だから編集者には、本を作るのを著者に任せないでほしい。学者だったら自分の研究のいいことを書くし、それで読者が使えるだろうと思って書いています。本においても電子書籍においても、出版社と編集者は、疑問を解くための種や芽を見つけ出すことが責任だと思います。それを、他責にしてはいけません。読者は皆、生きてくために、どうやって上手くやろうかとか、どうやって儲けようかとか、どうやってお客様に喜んでもらうかと考えますよね。その読者が探している解決策のナビゲーター機能になることが、役割の1つだと思います。
電子書籍って読みやすいじゃないですか。厚い本のように重たいから疲れたということがなく、好きなように読める。でも、前のページをぱらぱら振り返って真ん中のページを指で挟んで両方を比較して読むようなことが、本とは違って上手くできませんよね。そのために、手触りだったり、目で文脈を確認したり、線を引いたり、場合によるとインクの香り等で、本に没頭する本来の姿が見えなくなってしまう。ですから、出版社、編集者には、本の本質を世に広めるのが責任だと自覚してほしいと私は思っています。
それからもう1つ。数々出版しているので様々なノウハウを持っているのですから、電子書籍を広めるための中身を、「こういう風に書いてください」という書き方などについても指導してほしいと思います。

――読者における電子書籍のメリットは、どのような所にあるのでしょうか?


髙梨智弘氏: メリットの1つはアナログからデジタルになったということ。アナログは自分の体を使うので、行動範囲に限界があります。電子書籍はそれをデジタルにしてくれたので、飛躍的にアナログの行動範囲を拡大しました。その行動範囲は世界全部に広がりました。また、時間を買えるというのもメリットの1つです。つまり、本屋さんに買いに行かなくていいということです。例えば、1時間掛けて本を買いに行って、1時間探したのに本がなくて、また1時間掛けて戻ってくるのは、合計3時間の損ですよね。ネットだったらそういった時間を無駄にしないで済む。空間を支配できることもメリットの1つです。つまり、図書館がこのタブレットの中に入っているということ。空間を買っているわけです。
例えば本を作るのに、コストが掛かりますよね。紙代がいくら、編集代がいくら、印刷代がいくら。そのコストの究極の生産性向上が電子書籍なのだと思います。

――電子書籍のデメリットとは?


髙梨智弘氏: アメリカに行くとよく分かるのですが、アメリカ人は、分厚い本を持って、「こんな分厚い本を読んでるんだよ」とうれしがります。本の重さ、大きさ、質量などにより、本を読むことの喜びをアメリカ人は持っています。でも、電子書籍はそれがありません。感触の喪失と言っているのですが、自分の感触、つまり重さや、質感、何を書いているのかというワクワク感といったものが無くなっています。それから、読んだところに折るなどの印を付けることができないので、「これだけの本をここまで読んだ」という達成感がない。図書館を自分が持って歩けるのはメリットですが、逆に言うとそれがデメリットでもあります。周りに本がずらっと並んでいて、その中から本を選んで「よし、勉強しよう」と、本を開いて勉強する。この満足感が無い。本に囲まれている達成感も無いので、空間の満足感の喪失ということも言えると思います。周りにずらっと本が並んでいる図書館では、勉強している気になりますよね。電子書籍だと勉強している気になりません。そして、収集の喜びの欠如もデメリットの1つです。

――そういったデメリットを、どのようにして解決していけばよいのでしょうか?


髙梨智弘氏: 欠点を全部逆転して、どうやっていくかということを考えれば、商売になると思います。それと、色々なものを結びつけたりして改善策を探すためのネタが、本じゃなきゃいけない。例えば、書棚の作り方、ということならば、書棚だけを作ってやる。そうすると大工さんの仕事。それを今度は本を並べる人、買ってくれる人。それから本を作る人、といったようにどんどん辿っていきます。
自分たちで満足するために良い本を探したい。自分が本を選んで、その本を本棚に並べる。そこから自分の好きな本を持ってきて勉強する。そういうトータルで全部含めた満足感。それをどうやれば、電子書籍で出させるかということ。出版社に対して私が言いたいのは、それを皆さんできますか、編集者さんできますか、ということ。そういう風に物事を考えていくと、解決方法がたくさん出てくると思います。


膨大な量の情報を絞り込み、選択することが大事


――電子書籍ではどういったことが可能になるのでしょうか?


髙梨智弘氏: 例えば、本を読んでいる時に、色々な図が出てきた場合。電子書籍の場合はその図表を立体化してほしいと思います。そうすると、普通の本より面白い。それからパッと開けたら絵が動画になっているのも良いですよね。『弓と矢の国』じゃないけど、動物がいたら、立体化、動画化して動くとか。それからリファレンスリンク。例えば、本を読んでいて「なんで弓はこんな形なの?」と思った時に、弓の作り方が載っているページへ飛ぶことができたりすると、「弓はこう作る」といった宣伝にもなる。これは本には書いてないことだから、面白いと思います。

――電子書籍の役割とはどういったものでしょうか?


髙梨智弘氏: 私の友人にトム・ダベンポートという学者がいるのですが、「情報っていうのは、兆単位ある」と言っています。たくさんあるからインターネットで調べると、どんどん情報が入ってきて、通常の何百倍、何千倍も分かるとみんなが勘違いしている。例えば「髙梨智弘」とGoogleにいれると、72000くらいヒットします。でもどんなに時間があっても、多分100件も読む人は少ないと思います。寝たり食事したりする時間を引くと、1日12時間が限度だと思いますが、12時間でその膨大な量の情報を読むことはできません。だからこそ、情報を絞り込まないといけない。そこが電子出版の売りなんです。情報にランキングを付けてあげて、リンクから飛んで情報が取れて、という仕組みができたら、あらゆることが解決する。これが電子書籍こそできる役割ですよね。
アナログからデジタル化した電子書籍を、アナログへ戻す作業、「デジタルのアナログとはなんぞや」ということを、出版社や編集者には考えてほしいと私は思っています。デジタルだけじゃ、12時間でやっと1000の単語を覚えたとしても、データベースに100万入ってるわけですから、意味無いですよね。だからこそ何に意味が有るのかというと、「選択」なんです。よく選択と集中と言いますが、どのデータを持ってくるか、どういう場を作るかが大事なんです。

――コーディネータやファシリテータといったように、選択して集約することが大事なんですね。


髙梨智弘氏: そうです。ネットで結ばれているので、世界中の情報が溢れています。全部を見られるけど、そんなのを恐れる必要は無い。どんな人と競争しても、たった24時間、12時間の競争だから、差が無いんです。若い人たちに限らず、情報をあまり選択できていない人たちは、つまらないものばかり見てるわけです。12時間しか無いのですから、情報は選択して見なくてはいけない。その選択を、電子書籍が与えてほしい。この本はこういう本で、こういうところに繋がって、こういうことが書いてあって、と本の前に説明を作れば良い。「分からないことはこっちへ飛ばせます」とか、「こんな情報を貰えます」とか、「この1冊の本の電子書籍を買ってくれたら、色々なところへ飛んであげますよ」という売り方をしたら、もっと売れるのではないかと私は思います。

――今メディアでは紙対電子などと言われていますが、そのことについてはどうお考えですか?


髙梨智弘氏: 全然、ナンセンス。人間から見たら紙とデジタルは同じだから、「どっちか」じゃなくて、「両方とも」なんです。考え違いしているなと思うのは、アナログという基準、デジタルという基準という風に、基準を同じに考えてしまっていること。そもそも基準が違うのだから評価できないし、比較してはいけないものを比較しているように思います。幼稚園の子と大学院の人といて、幼稚園の人に「あなたはこういう解析もできないの?」と言っているようなものだと思います。アナログはアナログの基準で評価して、デジタルはデジタル。デジタルは兆単位でもいいんです。でも人間に兆単位なんて処理しきれ無い。例えばインタビューなら、何件お客様のところへ行けるかというと、「12件、13件回りました」がやっとじゃないですか。機械を使うのであれば、世界中の人のインタビュー記事をインターネット、機械で集めて、ダーッとデータベースに入れる。それで1日に情報を100万件取れました。機械が凄いというのはいいとしても、人間系で動いているのだから、肌感覚や、共感から暗黙知が表出化されて機会でできないことも含めて比較する時は人間系にしないと意味がないのです。



「知の結集」は、国の解決策にもなりえる


――兆単位の情報が溢れる現在のネット社会について、どうお考えですか?


髙梨智弘氏: ネット社会に翻弄される必要は無いし、ネットの洪水で溺れる必要も無い。情報は取らなきゃ流れるだけだから、もし溺れそうになった時には無視すればいい。「朝、日経新聞を読まないと分かんなかった」とか、「テレビを見ないと分からなかった」といった情報もあります。だから選択して取ることが大事。情報を取るのに、どの新聞を選んでも良いし、本が重たいなら、電子書籍で読んでもいい。それは選択の問題です。

――今後の展望をお聞かせ下さい。


髙梨智弘氏: ピーター・ドラッカーの95歳を超えるまで頑張ろうと思っています。これは皆に約束したんです。だって癌も将来は無くなるだろうし、125歳が脳の限界だから、125まで生きる。脳をより進化させれば、倍ぐらい生きるかな。今までは見る、聞く、触った、というような五感で感じていました。目がサイボーグになって、耳も、手も、五感もそうなって、脳だけが残っているということになった場合。脳には凄い能力があるから、今の10倍とか、もしかしたら100倍の処理ができるかもしれません。将来的には、そういった凄いことになるかもしれませんが、まずは、我々の時代は人間らしく生きることですね。
それから、日本イノベーション融合学会という縦割りでなく横割りの知を共有する場を創設します。7年後に東京オリンピックに合わせて「知のオリンピック」を開催しようと思っています。地域の中小企業の小さな知からグローバルな大きな知まで、学生の知から高齢者の知まで活用する場です。定年で退職した人達の膨大な経験知を使わなければ、国家損失です。あらゆる業界、老若男女が集まり勉強会や発表会をやるという場です。世界中から人を集めて、5000人とか10000人くらい集まったら、武道館や東京ドームを借りて行うのが夢です。

――日本イノベーション融合学会は、髙梨さんの使命でもあるのでしょうか。


髙梨智弘氏: スタークラスターってありますよね。星団のことです。夜空を見上げれば、星くずがみえます。星のようにいつでも光っている人たち(有名人、発明家やトップ経営者等)が偉いと思っている人が多いと思います。でも、実際にそんなに多く社会を変える様な人は周りにいません。ということは、本当に有能な世の中を変えるような人は余りいないのでしょうか?実は、昼間だから見えないだけで、星は今でも輝いています。それに気付くことが大事なんです。目立って見えてはいないけど、素晴らしい人はたくさんいる。その星と星を線で結びつければ大熊座や小熊座、あるいは白鳥座といった星座になりますよね。満天の星は無数にあります。無数のうち、ほんの10、20、30を、例えば私と他の2人を結ぶと三角形になる。そうやると、人間関係ができる。そうやって知が結集できイノベーションが起きるわけです。だからどうやって星座を作るかが大事。星座を作ることが私のミッションであり目標です。そこで、政官財学民、老若男女の知を結集する場「日本イノベーション融合学会」を創設します。それが人の解決策に、或いは、中小企業の解決策にもなるし、もちろん大企業や国の解決策になる。多様な人達が多様なイノベーションを起こしそれを見るのが自分自身の満足になる、私はそう思っています。

(聞き手:沖中幸太郎)

著書一覧『 髙梨智弘

この著者のタグ: 『大学教授』 『英語』 『海外』 『考え方』 『インターネット』 『イノベーション』 『原動力』

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