中村あきら

Profile

1985年生まれ、長崎県出身。日本大学生産工学部卒業。 大学卒業後、サイト制作を個人で開始。2010年に一人暮らし家具販売サイトZIPANGs.com を開設。設立から1年で10培の成長を記録し、ベンチャー通信「EC を活用して成功した企業100社」を受賞する。大手EC サイトの営業利益率1~4%に対し、15%以上を達成。次世代の経営者として講演も多数開催。14年秋からシリコンバレーに移住し、次のビジネスを展開予定。 著書に『東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法』(朝日新聞出版)がある。
中村あきらのAKIRA DRIVE

Book Information

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価値観と想いの共有


――『東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法』には、中村さんの価値観が記されています。


中村あきら氏: 講師業の方たちを対象としたサイト制作に特化していた25歳くらいの頃、「この人にお願いしたい」と思って頂けるように、まずは自分の価値観を記した小冊子を配っていました。「ぼくはこういう価値観を大切しています。皆さんにはこういう技術でお役に立てます」とアピールしていました。後になってその小冊子を読み返したら、「25歳のその時」の気持ちが感じられると同時に「今なら書けないな」とも感じました。

ならば今また新しく挑戦する、28、9歳の自分が感じていることを、振り返っては書けない今の想いを本に残そうと思いました。これを読んでくれれば、特にぼくが経験したECビジネスについて、理解してもらえるそんな本を届けたい――ぼく自身、学生時代も起業した時も本に助けられました。自分の経験を記すことで、誰かの人生に少しでも役に立てたらと思い、書くことにしました。

これからビジネスが大きくなって、30代、40代になっているその時にぼくが言う言葉と、今言う言葉はおそらく全然違ったものになっているはずです。そのとき信じていたもの。それを聞きにきた今のぼくと同年代の人やこれからの学生が、読んで分かるものをと思いました。出版企画書を色んな人に見て頂いたのですが、アップルシード・エージェンシーの鬼塚忠さんは、ぼくの「営業力」や「売上力」ではなく、「企画」を見てくれました。「本は、本屋にあって売れるものじゃないと」と教えてくれました。

――本自体に魅力があるもの。


中村あきら氏: ぼく自身はやることも、場所も変わっていきます。ぼくがどうこうではなくて、本自体が一人歩きできるものを作りたいと思っていたぼくの想いと見事に合致しました。「東京じゃないところで仕事したい」、「ネットショップをやってみたい」と思う人が純粋に手に取ってくれるものを目指しました。

初めての本でしたが、編集者や出版エージェントである鬼塚さんには本当に助けられました。編集者は読者を向いていて、ぼくはそこに想いをぶつけていきます。その間に入ってアドバイスをくれる鬼塚さん。この本には、東京から地方へどれくらい人口が移動しているかなど詳細なデータを記していますが、なかなか大変な作業で、それに関しても多くの助言がありました。ノウハウやテクニックもそうですが、モチベーションを高めてくれる存在が編集者であり、間に入ってくれるのが鬼塚さんでしたね。

――三位一体で作り上げられる本は、中村さんにとってどんな存在ですか。


中村あきら氏: 世代をつなげてくれる存在です。本を出版する前は、先輩も後輩もありませんでしたが、一冊の本を通じて世代を超えたコミュニケーションが出来るんだと実感しました。今回の『セミナー』もそうしたつながりで実現しました。「東京以外で、東京と同じ収入で働き、もっと人生を楽しみ、人間らしい生活を送りたい」ぼく自身の試行錯誤してきたネットショップ経営の体験とノウハウを、時間の許す限り開示したいと思います。ゆとりある地方生活を実現するために 「年商1億円」を稼ぎ出すには、どうすればいいのか。「東京以外」で無理せずネットで稼ぐ秘訣を本によって繋がった人たちに伝え、交流し、お互いに「今」の想いを交換できる場になればと思います。

世界一の会社を作りたい


――「世界一の会社を作りたい、その途上にある」と言われています。


中村あきら氏: 海外に住む事によって、生活や仕事における価値観の変化を感じています。一番大きく変わったことは経営に対する考え方です。日本では、経営を深く追求していくことが評価されるため、自分ももっと深いものを目指していくものだと思っていました。ところが、アメリカでは世界中の人種が集まる国であり、そこには常に言語や文化の壁があります。

だから、誰もが分かるものを広めないと、ビジネスとして成長しません。一つの商品にしても、日本の繊細さや奥深さ・美しさ尊さよりも、大事なのは「インパクト」でした。その商品を見た瞬間に他との違いが明確なものが売れるのです。会社においても、理念や思想など「なぜやるのか?」などのバックグラウンドの深さよりも、もっと表からみた成績、成長スピードなどわかりやすく社会へのアウトプットが注目されやすいのです。

なので、外国人が世界で商売をするにはわかりやすく説明がいらないものをビジネスにする必要があります。ECにはそのインパクトがあり、何をやっているかが「すぐわかる」「すぐできる」という魅力を持っていることに改めて気づきました。

海外で実際に経営をするのはこれからの挑戦なので、この仮説をもとに海外でも勝負していきたいと思っています。

今この考えが、これからどのように変化していくのか、そしてどんな仕事に繋がっていくのか、自分にも予想できません。ただEC事業を通じてこれからも多くの人と出会い、経験し、自分自身の言葉を生み出していくことになるでしょう。その第一歩をぜひ、本を通じて受け取って欲しいと思います。

(聞き手:沖中幸太郎)

著書一覧『 中村あきら

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