『ハリーポッター』のような世界的ベストセラー本を書く!
――これだけたくさんのお仕事をされていて、寝る時間はありますか?
浜口直太氏: もう十分(笑)。2時とか3時くらいに寝て6~7時くらいに起きる、という感じですけれど。
――まるでナポレオンのようですね(笑)。
浜口直太氏: ナポレオンは好きですけれどね(笑)。昔から寝ない子というか、小学校の時から睡眠時間は3、4時間くらいです。競泳をやっていた関係であまり寝なくても大丈夫な体ですね。
――これだけご多忙で、本などを読む時間というのは取れるのでしょうか?
浜口直太氏: はい。本はいつも2、3冊持ち歩いていて、行き帰りの電車の中で時間を見つけては読んでいます。自分自身が今ビジネス書とか自己啓発書を中心に書いていますので、読む本も参考にするためにビジネス書が多くなっちゃいますね。私は執筆することで、どんなテーマでも人を元気にする…勇気・元気・やる気・希望を与えるのが夢ですね。
――直近に読まれた本はありますか?
浜口直太氏: 今は、『ハリー・ポッター』を読んでいます。というのも、『ハリー・ポッター』みたいな世界的なベストセラーを書きたいと思ってるんです。あれだけの世界的なベストセラーになると、そこにすごく魂が入っていますよね。そこを学ぼうと思っているんです。実は小説を2冊ほど書いたんですけれど、けちょんけちょんに言われたんです。読み直してみたら、確かに自分が一般の読者だったら絶対買わないなと。つまんなさすぎると。(笑)
『圧倒的努力』を続けてきた浜口氏の人生計画とは?
――ご自身の作品を、改めて読者視点で見るというのはなかなか難しいのかと思いますが、浜口さんはご自身の作品についても読者の目でご覧になっているんですね。ご自身の作品をご覧になってどのように思われますか?
浜口直太氏: 今まで100冊以上書いてきたんですけれど、100点満点で付けると正直言いまして10点もいっていないなと思ってるんです。基本的に自分で自分のことを認めていないんです。仕事の量とか質とか。
――10点ですか!?
浜口直太氏: もうまったく、自分のやっていることはだめですね(笑)。もう1人の自分がいつも見ていて、自分のやっている仕事の量やら質やらが信じられない。正直言って私は、非常に怠惰、レイジーなので、すぐ手を抜こうとするんですね。
――こんなにたくさんのお仕事をされてらっしゃって、すごいなと思うばかりなのですが、浜口さんは、まだ足りないと追求されていらっしゃるんですね。
浜口直太氏: いつも自分自身に言い聞かせているのは、「圧倒的努力」という言葉。私はそれしか頭になくて、普通のことをやっていたら人より結果が出ない。だったら私より頭がいい人、記憶力のいい人、理解力がある人でもなかなか結果が出せないこの世の中で、自分も本当に優秀な人くらい結果を出さないといけないので、まだまだと思うんですね。
実は私は、10年ごとに人生計画を立てているんです。22歳から32歳が大学を卒業して働きますよね。32歳から42歳が独立して会社を立ち上げる。42歳から52歳で会社を成長させてバトンタッチするという感じです。あと1週間で52歳なんですけれど、これからは自分のやるべきことをやっていこうと思っているんです。
――52歳からはどういったことを計画されてるんですか?
浜口直太氏: 私は80歳ぐらいで死ぬことを想定しているので、これからガンガン本を書いてガンガン講演をやっていこうと思っています。本は1人でも多くの人に読んでいただかないと意味がないし、自己満足になってしまいますよね。
――これまでも100冊以上本を書いてらっしゃいましたが、これからはもっと執筆される予定ですか?
浜口直太氏: 今まで自分自身が人を応援する意味で書いてきたものの、さらさらさらと書いているだけで、まだまだ文字に魂が入っていないんじゃないかと思うのです。それこそ魂がこもったものが1ページでもあればすごい。短い本でも、ものすごい強烈なインパクトを与えるような本を書きたいと思っています。例えば最近売れている本ですと、学校法人ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんの『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎)。この本もそういうところがありますよね。
「圧倒的努力」を意識し続ける浜口さんを叱る人は?
――これまで努力されて、成功されている浜口さんに対して、叱ったり注意をされたりする方というのはいらっしゃいますか?
浜口直太氏: 株主ですね(笑)。でも、今一番言ってくれているのは、友人であり、弊社の大株主でもあるH I.Sグループの澤田秀雄代表だと思います。あとは同じく友人で、元ビジネスパートナーでもあったワタミグループの渡邉美樹代表ですね。すごく叱られたのは、イー・アクセス創業者、千本倖生(せんもとさちお)会長。千本さんは、ある雑誌の対談があって再会したのですが、いきなり「久しぶり。対談の前にあなたにちょっと話したいことがあんだけど……」と言われて、15分くらいテープを止めて、淡々と叱られました。
――15分もですか!?
浜口直太氏: そうです。千本さんは、「何でそんなに遠慮している!? 素晴らしい師をお持ちなのだから、もっと自分を全面的に出してガンガン主張していったほうがいい」と叱ってくださった。で、テープを再度回して対談を始めた時は、ニコニコしながら、「こんにちは」と。「すごい!?」と思わせるくらい、見事に普通に戻っていました(笑)。
著書一覧『 浜口直太 』