五百田達成

Profile

1973年、東京都生まれ。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「恋愛・結婚・仕事」「社会変化と男女関係」をテーマに講演・執筆を行う。 近著『実はあなたもやっている!?ウザい話し方』(PHP研究所)の他、13万部を突破した『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(クロスメディア・パブリッシング)、『今すぐ「グズな心」をやっつける方法::あなたの背中を押すヒント』(三笠書房)、『結婚できないのはママのせい? 娘と母の幸福論』(阪急コミュニケーションズ)など多数。

Book Information

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夢を追いかけ続ける



五百田さんは、東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立し、現在「コミュニケーション心理」「恋愛・結婚・仕事」を主なテーマに活動されています。東京・恵比寿にて女性のための人生相談ルーム「恋と仕事のキャリアカフェ」を主宰し、講演などを通して、働く女性や職場で女性との接し方に悩む男性などから多くの支持を集めています。
また執筆では、最新刊『実はあなたもやっている!?ウザい話し方』や、13万部を突破した『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』(略称『ここさめ』)など、こちらも多くの悩める人々に支持されています。書き手として、元編集者として本づくりの両面を知る五百田さんに、本、執筆に対する思い、出版業界についてお聞きしました。


小さい頃の夢は、「本を書くこと」


――今年もすでに、新刊が発売となっていますね。


五百田達成氏: はい、1月に『実はあなたもやっている!?ウザい話し方』がPHP研究所より出版されました。現在は2つのテーマをメインに執筆しています。1つはコミュニケーション心理といった、人と人が心を通わせる時の言葉遣いに関するものです。もう1つは、ライフキャリア、働き方に関するものです。この2つを主軸に執筆やカウンセリング、みなさんに向けて講演したりしています。そういった活動のかけ算の結果が、恋愛や結婚、職場の人間関係、あるいは、人付き合いにおける心理などの分野の中で、今回のように本になったりします。

―― 一貫して、本と密接に関わるお仕事をされていますが、昔から本がお好きだったのでしょうか。


五百田達成氏: はい。小さい頃から本が好きで、将来は本を書く人になりたかったんです。マンガではなく本でした。小学生になる前の1年間、幼稚園に通わず、家でひとり黙々と絵本や名作童話全集などを読んでいました。今思えば、それが本一色の世界への第一歩だったような気がします。絶対に分からないような難しい本を、意味も分からず無理して読んでましたね。だから、読書体験を積むという意味では、その頃が一番頑張っていた気がします(笑)。
朝日新聞の土曜版・日曜版などで新刊案内があって、もちろんそこには大人向けの本が紹介されているのですが、構わず「(紹介されているもの)全部欲しい」と親にねだったところ、全部買ってもらえたのを覚えています(笑)。今で言う、インターネットを与えられているような環境だったかもしれません。よくある話ですが、親の方針でテレビをあまり見せてもらえませんでした。読書が唯一にして最高の娯楽。当たり前のようにテレビを見ているまわりの同級生と、流行りの歌謡曲について話題が合わなかったのをよく覚えています(笑)それでも、あの濃密な読書体験は、とても幸せな時間でしたね。
僕が通っていた中学校では、作文コンクールがあって、入選者の作品は小冊子にしてくれるんです。中学2年生の時に、初めて僕の作文が選ばれました。本と呼べるほどの形ではなかったけれど、自分の書いたものが活字になるということは衝撃的な体験で、あれが僕の原点でしたね。

絶対に本だと決めていた

――その後の五百田少年は、やはりどっぷり本の世界に浸かっていくのでしょうか。


五百田達成氏: ただそこはやはり、中学生です。仙人のようにかすみを食べ、読書にいそしむだけではありませんでした。そのころから、それまでの反動のように一気にミーハー化。「テレビって、なんて面白いんだ!」と感激し、連続ドラマや歌番組にハマっていた時期もあります(笑)。そういったこともあり、高校の頃には、広い意味でメディアに携わる仕事がしたいと思うようになりました。東大受験の際、学部を迷いました。大手予備校のチューターに「マスコミに入るにはどこの学部がいいんですか?」と相談すると、「東大には教養学部というのがあって、そこはマスコミに強い」と教えてくれました。今考えると怪しいというか(笑)、別に法学部でも経済学部でも良かったのでは?と思いますが、当時は「じゃあそこに行きます」と、すぐに決めました。

――在学中、他の進路は考えなかったのですか。


五百田達成氏: 「進振り」という進路選択システムに象徴されるように、窓口が広く、色々な可能性を考える機会がある大学です。ですが僕の場合は、良くも悪くも「絶対に本だ」「マスコミ一本!」と決めてしまっていたんです。ですから就職活動の時も、それほど迷いはありませんでした。いわゆる大手マスコミを片っ端から受け、片っ端から落ち、なんとか出版社に就職することができました。

著書一覧『 五百田達成

この著者のタグ: 『心理学』 『考え方』 『生き方』 『可能性』 『紙』 『本屋』

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